ひざ関節症クリニックの幹細胞治療が1,000症例を突破しました

2019.07.12

診療・治療法

幹細胞治療の1000症例をお知らせイメージ

ひざ関節症クリニックグループでは2015年3月の開院以来、脂肪を原料に幹細胞を利用する様々な治療を、変形性膝関節症の痛みにお悩みの方にご提供してきました。その幹細胞治療の症例数が、累計1,000例以上となりましたことをご報告いたします(2019年6月現在)。

幹細胞治療について

ヒトの脂肪には幹細胞が存在しています。血管の細胞や軟骨細胞など、何かしらの細胞になる(=分化)前の細胞です。その能力が変形性ひざ関節症の治療に好走するかはまだまだ研究ではありますが、関節炎や痛みを抑える作用があることは世界で多くの報告があります。
こうした作用に着目してひざの痛みを改善するのが、脂肪を活用した幹細胞治療です。ヒアルロン酸注射で痛みの改善が得られなくなったケースにも効果が見られており、またひざを切開する手術や入院を必要としない低侵襲治療ということから、変形性ひざ関節症にお悩みの患者さまの新たな選択肢になり得るとして2015年から提供してきました。

変形性膝関節症の治療の選択肢に幹細胞治療が入った場合の違い
現在は「培養幹細胞治療」を採用

これまでに脂肪を原料とする幹細胞の作用に着目した様々な治療を取り扱ってきましたが、現在ご提案しているのは「培養幹細胞治療」になります。患者さまご自身の脂肪から抽出した幹細胞を、再生医療センターで6週間ほどかけて増殖させ、ひざ関節内に注射で投与するという治療法です。
過去には脂肪から抽出した幹細胞を培養せずに投与する方法も行っていました。この方法であれば、来院されたその日に治療を受けていただくことができます。ただ、下記の理由から現在では培養幹細胞治療を採用しています。

 

・脂肪の採取がごく少量で済むので、高齢の方でも身体に無理が少ない
・培養するので、大量の幹細胞を投与可能
・治療法の効果を比較したところ、培養した方が痛みに有意な改善が見られた

 

治療の流れや費用について詳しくはこちらをご確認ください▶︎「培養幹細胞治療

患者さまが最適な治療を選択できる世界を目指して

幹細胞治療のような再生医療が最善の治療というわけではありません。ただ、本来なら再生医療が有効かもしれないのに、医師も患者さまも知らないために手術の選択しかできないということは往々にして考えられます。
患者さまが再生医療も選択肢と知って、あらゆる治療の中から最適な治療を選択するためには、まず医師の間で再生医療の認知や理解を得る必要があります。そのためにもひざ関節症クリニックグループでは、学会発表や論文の執筆なども積極的に実施。また、国際的な学会に登録された症例のうち、半数近くの臨床報告を行っています。
国際軟骨修復学会への症例登録数のお知らせ